セメント類

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【セメントが付く原因】 セメントとは、『砂や小石が混ざっていない』単なる超微粒子のセメント粉だけの物。このセメントの場合はいくつかの原因が考えられる。まず始めに、セメント工場だ。町中にそう在るものではないが、○○セメントや××コンクリートの看板がある工場だ。このセメント工場の粉塵が飛散するか…、しないか…だ。飛散防止対策が万全になされている工場も在れば、そうでない工場が存在するかもしれない。

これは余談になるが、私が洗車場を造った時、立地条件で一番避けたかったのがこのセメント工場だ。そして、鉄粉を撒き散らす新幹線と一般の鉄道だ。

もし近くにセメント工場があったら、一度ベランダや木の葉の上に蓄積している飛散物(ホコリやチリ)をチェックしてみるとよい。また、セメント粉には特別な色が付いている訳ではないので単なるホコリと勘違いしがちだが、白っぽい灰色の物が蓄積している様なら、野外で保管している車にもセメント粉が降り注いで付着している。

また、住宅のリフォームやガーデニングブームで、一般の方も左官屋さんもセメント粉を使用する機会が多い事だろう。と言っても、セメント粉だけを使用する訳ではなく、例えば、ホームセンターや材料店などでセメント粉と砂を購入し、自宅や工事現場に持ち帰ってから、その購入したセメント粉と砂と水を混ぜて『モルタル』を造っているだろう。そのモルタルを造る時、超微粒子のセメント粉が風に舞って付近に飛散する。その飛散したセメント粉が車にも付着する。

そして、『セメント粉が車体に付着したら…』。例えば、雨が止んで、まだ車体が濡れている状態でセメント粉が付着した時や、セメント粉が付着している車体に夜露が降りて湿った状態になった時、その水分や湿気で反応したセメント粉が車体に固着する。

【モルタルが付く原因】 一般の方でも、ガーデニングなどでセメント粉と砂と水を混ぜてモルタルを作っている最中に、そのモルタルが付近に飛び散ることがある。また、業者が工事現場でモルタルを作る時や使用するとき、そのモルタルが付近に飛び散らないようにする、飛散防止用のシートなどで工事現場を覆っていないなど、業者がモルタルの飛散防止対策を怠った場合に車などに付着する。そして、その付着したモルタルが乾燥することで固着に変化する。

【生コンが付く原因】 生コンとは、『セメント粉に砂と小石を混ぜた物』。ミキサー車で運搬しているもので、建物の基礎や鉄筋コンクリートの建築物に使用する。その建築現場でミキサー車から生コンを流すときにその生コンが飛び散る。そして、その飛び散った生コンが車に付着する。そして、その付着した生コンが乾燥することで固着に変化する。

また、生コンを流し終えた空のミキサー車を、現場近くの路上で洗っていることもある。その時、路上に生コンを含んだ汚水の水溜りが出来る。その水溜りの中を走行することで、その汚水に含まれた生コンが車体に付着する。そして、その付着した生コンが乾燥することで固着に変化する。

【対策】 セメント工場、左官屋さん、工事現場などが、『セメント粉・モルタル・生コン』などの飛散防止対策を怠ったことによる被害は、その『セメント粉・モルタル・生コン』などを飛散させた加害者側と、その飛散によって被害を受けた被害者側との話し合いが必要になる。

特に、セメント工場からのセメント飛散になると広範囲になるので、あなた個人の問題ではすまない地域全体の問題になるだろう。さらに、自動車だけではなく、地域全体の環境問題になるだろう。よって、セメント粉の飛散が確認されたら地域全体で取り組むことが望ましい。

ただし、上記のいかなる場合でも『オイ!コラ!』などの乱暴な言葉での交渉はご法度だ。売り言葉に買い言葉的な交渉になることもあり、後々しこりが残ったり、後味の悪い結果になることもある。あくまでも冷静な態度で、財産(車)に対して被害を受けた事実を正当に主張すればいい。

例えば、話し合いの手順として、『セメント粉・モルタル・生コン』の固着を確認したら一日でも早くその工事現場の責任者に、車体に『セメント粉が…、モルタルが…、生コンが…』付着していることを伝え、さらに確認をしてもらう。その時、『セメント粉・モルタル・生コン』などが付着した理由として、前記『原因』の説明を必ず相手の工事現場責任者にする事。そして、その時点でどちらに過失があるかを明白にしておく事が大事だ。また、過去の事例として、殆ど業者側の過失になっている。

そして、工事業者側の過失が確認できたら、次に『セメント粉・モルタル・生コン』などの処理方法の話しを進めるのだが、工事業者が提案する修理工場や方法はできるだけお断りし、『話しやすい・見積りを取りやすい・融通がきく』などの理由から、極力自身の行きつけの修理業者(ディーラーなど)によって処理することが望ましい。

また、通常なら補修をしなくてもよい状態の車を、『セメント粉・モルタル・生コン』などを除去する補修(研磨又は再塗装)を強いられる訳であって、その補修をすることで、後々その補修部位に弊害が出る可能性もある。そのへんの所も加味して見積りをするのも大事な事。尚、工事現場での事故については保険で処理されることが多いので、遠慮なく希望を伝えて見積りした方が得策だ。

また、『セメント粉・モルタル・生コン』などを確認した時点で写真に撮っておく…や、さらに工事業者側の過失が確認できた時点で、その工事業者側と書面を交わしておく…なども、後々のトラブルを回避する方法だ。

また、自身の手で『セメント粉・モルタル・生コン』などを付けてしまった方や、修理業者で除去しないことを考えている方のために、自身の手で除去する方法を下写真で解説しよう。ただし、実際にセメント類を固着させる訳にはいかないので、シールを貼って解説している。

セメント粉、モルタル、生コンなどが付いても…、それらがまだ乾いていない『付着』の段階なら、写真の様に、水道ホースで水を勢い良く掛けてやれば簡単に除去できる。

 

 

 

しかし、セメント粉・モルタル・生コンなどのセメント類が乾いて『固着』した状態になれば、どれも上記の水道ホースの水では除去できない。とは言っても、塗装面の様な平らでツルツルしている面に対しては固着度がそんなに強くないので、コイン洗車場の高圧洗浄機を利用して除去する。そこで、固着したセメント類を簡単に除去する高圧洗浄機の使い方を解説しよう。

写真の様に、固着しているセメント粉、モルタル・生コンなどのセメント類と車体との密着部に、洗浄ノズルを約5~10センチの至近距離まで近づけて行き、高圧水を密着部へ押し込むようにかける。

そして、その固着しているセメント類と車体の密着部に少しでも高圧水が浸入すれば、その高圧水の勢いで簡単に剥がれて除去できる。

ただし、飛び石の傷がある部位や、フロントグリルの網目の部位、再塗装している部位などは、塗装やメッキが剥がれる危険性もあるので注意しつつ除去すること。また、シールやステッカーなどを貼っている部位も、そのシールやステッカーなどを剥がさないように注意しつつ除去すること。

また、鈑金修理など、再塗装した部位に固着したセメント類を除去する時は、高圧洗浄機の扱い方及び高圧水の掛け方が上記方法と異なるので、詳細については、当3WD洗車教室の『鈑金塗装後・ガラス修理後のケア』参照。

また、上記高圧スプレーで除去できない時は、擦り傷が付く…覚悟の『粘土』処理または再塗装をするしかない。また、強酸性溶剤を使用すればセメントを溶かすことが出来るのだが、車の塗装によくないので絶対に使用しない。尚、粘土の使用方法は、当項目の『下地処理&粘土』参照。

最後に、上記の各種方法でセメント類を除去した後は、必ずクリーナーでセメント類が固着していた跡を除去すること。また、ここで言う『クリーナー』は、当3WD洗車教室の『水アカ取り』で使用しているクリーナーを、水アカ取りと同じ使用方法で、セメント類が付着していた部位だけを作業すればよい。尚、クリーナーの種類(白色車系・濃色車系)及び使用方法の詳細は『水アカ取り』参照。

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