塗装ミスト

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【塗装ミストが付く原因】 塗装ミストの場合はいくつかの原因が考えられる。まず始めに、自動車の保管場所又は駐停車場所の近所で、鉄骨や建物の外壁の塗装をする時、塗装業者が、近辺の自動車全てに、その車体全体をスッポリ覆うビニールカバーをかぶせていなかったり、飛散防止用のシートなどで建物全体を覆っていないなど、塗装業者が塗料の飛散防止対策を怠った場合に塗装ミストが付着する。また、この鉄骨や外壁を霧状で噴霧する塗装方法の場合は、塗料の飛散距離が風下へ向かって1Km~2Kmの遠方まで飛散することがある。

また、鈑金修理などで車体の一部分を再塗装する時、塗装をしない部位(ガラスを含む)に塗料が飛散しない様に、その塗装をしない部位を紙やビニールで覆うのだが、覆う面積が小さかったり、覆った紙やビニールに隙間ができていた…など、その塗装業者が塗料の飛散防止対策を怠った時に、その塗装しない部位にまで塗料が飛散して塗装ミストが付着する。

【対策】 塗装ミストは、その塗装ミストを飛散させた加害者側と、飛散によって被害を受けた被害者との話し合いが必要になる。ただし、『オイ!コラ!』などの乱暴な言葉での交渉はご法度だ。売り言葉に買い言葉的な交渉になることもあり、後々しこりが残ったり、後味の悪い結果になる事もある。あくまでも冷静な態度で、財産(車)に対して被害を受けた事実を正当に主張すればよい。

例えば、話し合いの手順として、建物の外壁の塗装ミストの場合、塗料の付着を確認したら、その塗料の色がその建物に使用されている物と同色かどうかを確認する。そして同色であれば、一日でも早くその工事現場の責任者に、『車体に塗料が付着している』ことを伝え、さらに確認をしてもらう。その時、塗料が付着した理由として、前記『原因』の説明を必ず相手の工事現場責任者にする事。そして、その時点でどちらに過失があるかを明確にしておく事が大事だ。また、過去の事例として、殆ど業者側の過失になっている。

そして、工事業者側の過失が確認できたら、次に塗装ミストの処理方法の話を進めるのだが、工事業者側が提案する修理業者や方法は出来るだけお断りし、『話しやすい・見積もりを取りやすい・融通が利く』などの理由から、極力自身の行きつけの修理業者(ディーラーなど)によって処理することが望ましい。

また、通常なら補修をしなくてもよい状態の車を、塗装ミストを除去する補修(研磨又は再塗装など)を強いられる訳であって、その補修をすることで、後々その補修部位に弊害が出る可能性もある。そのへんの所も加味して見積りするのも大事な事。尚、工事現場での事故については保険で処理されることが多いので、遠慮なく希望を伝えて見積りした方が得策だ。

また、塗装ミストを確認した時点で写真に撮っておく…や、さらに工事業者側の過失が確認できた時点で、その工事業者側と書面を交わしておく…なども、後々のトラブルを回避する方法だ。

また、鈑金塗装など、車体の一部分を再塗装した時、塗装が終わって納車されてから早い段階で洗車だけして洗車後の水滴を拭き取る。そして、車体が完全に乾いた状態になったら、乾いた手でガラスを含む車体全体を撫ぜてみる。そして塗装ミストの付着がないかチェックする。湿った車体及び湿った手ではザラザラを感知しづらいので注意する事。

そして、今まで感じたことのないザラザラ感を感じた部位があれば、その部位に塗装ミストが付着していると言うこと。また、その部位を斜めから『すかして見れば』自身の眼でも確認できる。そのような時は、塗装を行った店又は担当者に、前記『原因』で塗装ミストが付いたのでは…、と冷静に説明をすれば殆ど無料で対応してくれる。補修を強いられる訳だから有料ではありえない。

また、無料だからと言って、全ての判断を店又は担当者にまかせるのではなく、例えば、塗装表面を削る研磨で除去するのか…、ミストだけを溶かす溶剤で除去するのか…、その他の方法など、補修の方法を貴方と店又は担当者とで相談して、極力『車』に負担のかからない方法を選択するのも大事なことだ。また、自身の手で塗装ミストを付けてしまった方や、修理業者で除去しないことを考えている方のために、自身の手で除去する方法を下写真で解説しておこう。

まず、ガラスを含む車体全体をシャンプー液で洗車して、車体に付着している砂・泥・ホコリなどを除去する。そして、洗車後の水滴も綺麗に拭き取る。洗車方法は、当3WD洗車教室の『洗車』参照。

 

 

そして、水滴を拭き取った後、写真の、家庭用燃料用アルコール又は灯油かガソリンとウエス(Tシャツの様な少しキメが細かい布)を用意して、そのウエスに家庭用燃料用アルコール又は灯油かガソリンを少し多めに染み込ませる。(火気厳禁

ちなみに、家庭用の燃料用アルコールは、理科の実験やコーヒーサイホンなどに使用するもので、薬局またはホームセンターなどで入手可能(写真の物は、大型薬局店で消費税込252円で購入したもの)。また、必ず火気厳禁で使用すること。

そして、前記の家庭用燃料用アルコール又は灯油かガソリンを染み込ませたウエスで、写真の様に、力を入れずに軽く擦って塗装ミストを溶かす様に拭いてみる。

それで簡単に除去できるようなら全ての部位の塗装ミストを除去し、除去し終われば、家庭用燃料用アルコール又は灯油かガソリンで拭いた範囲より少し広い範囲を、再度シャンプー液で洗車すれば、車体に付着した塗装ミストの除去が完了する。

最後に、上記の方法で塗装ミストを除去した後は、必ずクリーナーで塗装ミストの残留物を除去すること。例えば、塗装ミストを溶かして除去しても、その溶けたときの塗装ミストの膜が微量に残っている場合があるので、家庭用燃料用アルコール又は灯油かガソリンで拭いた部位にクリーナーを掛ける。

また、今回の再塗装部位と過去に再塗装した部位は、新車時の塗装とは異なるので変色や色落ちしないか注意して行うこと。もし色落ちや変色があれば、再塗装している部位には家庭用燃料用アルコール又は灯油かガソリンの使用は中止して、『粘土』を使って除去する。また、シンナーは新車の塗装でも瞬時に侵すので絶対使用しないこと。

この塗装ミストに限って粘土を使用する理由は、特に、車の鈑金塗装で付着した塗装ミストは、1センチ四方に付着する粒子の数が、他の付着物と比べても、比べものにならない位無数の粒子が付着する。その無数の粒子が『元の塗装表面を覆って』光沢を隠してしまう。さらに固着した状態では、クリーナーや研磨剤を使って、手磨きで時間を掛けて擦っても簡単に除去できるものではない。そこで、効率よく塗装ミストを除去して、『元の塗装表面を露出させてその光沢を回復させる』目的で粘土を使用する。

また、粘土を使うと、ボディーに擦り傷が付いたり、塗装表面に曇りができることがある。そのような時は、塗装表面の曇りだけを取り除いて、光沢を回復させる目的でクリーナー
を掛ける。そして、光沢が回復すれば、多少傷が残っているとしてもそれ以上塗装面を擦らないこと。傷まで除去しようとして擦りすぎると、逆に余計な傷を付けてしまう事があるからだ。

また、ここで言う『クリーナーを掛ける』は、当3WD洗車教室の『水アカ取り』で使用しているクリーナーを、水アカ取りと同じ使用方法で、『家庭用燃料用アルコール又は灯油かガソリンで拭いた部位』、又は『粘土で除去した部位』だけを作業すればよい。また、クリーナーの種類(白色車系・濃色車系)及び使用方法の詳細は『水アカ取り』参照。また、粘土の使用方法は、当項目の『下地処理&粘土』参照。

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