其の五 車に水を掛ける順番と要領

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ここでの水を掛ける方法は、コイン洗車場などの高圧水で砂や泥を吹き飛ばす、高圧洗浄機『スプレーガン』を使って解説している。また、水道ホースでも同じ要領および順番になる。だたし、水道ホースでは高圧スプレーほど勢いよく水を掛けることことができないので、そのぶん少し多い目に水を掛ける。また、水道ホースの賢い使用方法は『洗車専科(其の一 洗車をする場所)の、(自宅ガレージ・駐車場)』の項目参照。

車に水を掛ける順番

『セダン・バン』の両タイプとも、車体の左側・右側のどちらから始めるかは自由だ。
ただし、毎回同じ側からスタートする。毎回同じ側の同じ所から同じ動きでスプレーを掛けることで、スプレーを掛けて行く導線が完成する。その導線が完成すると、条件反射で手足が動くようになり、無駄が無い動きで砂や泥を残さないスプレー掛けが短時間で完了する。

下記は『セダン・バン』の両タイプとも同じ。
・赤いラインは、スプレーガンの動かし方。(車体の大小で往復回数が変わる)
・↑→(矢印)は、スプレーで汚れを吹き飛ばす方向。
・反対側の側面も同じ要領でスプレーを掛ける。

車に水を掛ける要領

この項目は、セダンタイプの車と、バンタイプの車(ワゴン車・RV車・ワンボックス車)に『水を掛ける要領』を同時進行で解説している。但し、異なるポイントについては各々タイプ別で解説している。また、水を掛ける順番については上記『車に水を掛ける順番』の項目を参照。

セダンタイプの車

バンタイプの車

家庭の水道ホースや、家庭用高圧洗浄機、さらにコイン洗車機などで水を掛けるとき、ホースがタイヤに絡るのを防止するため、一度スプレーガンのホースを軽く引っ張って真っすぐにしておく。

 

『セダン・バン』の両タイプとも、ボディーにいきなり水を掛けて濡らしてしまうと、汚れている所と、そうでない所の区別がつきにくくなる。そこで、水を掛ける前に車を一回りして、どこにどれだけの砂や泥が付いているか、車全体の汚れ具合を自身の眼でチェックする。

 

セダンタイプと、車高の低いバンタイプは、車体側面に立ったときのヒザの高さ位を境にして砂や泥の付き方が全然違う。特に、ヒザから下の部位に砂や泥が多く付着している。

 

 

車高の高いバンタイプは、車体の側面に立ったときの太ももの高さ位を境にして砂や泥の付き方が全然違う。特に、太ももから下の部位に砂や泥が多く付着している。

 

 

 

 『セダン・バン』の両タイプとも、スプレーガンとボディの間隔が離れすぎると砂や泥を除去できない(吹き飛ばせない)。例えば、コイン洗車場の高圧スプレーを利用する場合は、基本的に、ボディーとスプレーガンの間隔を30センチ以内に保って水を掛ける。洗車傷を付けない…には、この距離間が最も重要だ。

砂や泥などが多く付着している、セダンタイプのヒザから下の部位や、バンタイプの太ももから下の部位、さらに鳥の糞や、虫の死骸などが固着している所は、スプレーガンをボディーから5~10センチ位の近距離まで近づけて圧水で吹き飛ばす。ただし、再塗装部・塗装のヒビ割れ部・各部モール・ステッカー・窓枠などには近づけすぎないように注意する。

いくら高圧の洗浄スプレーでも、写真のようにボディーから30センチ以上離してしまえば高圧の意味(除去効果)がなくなるので注意すること。

 

 

水を掛けているときのスプレーガンを移動させる速さは、速くても『その部位の汚れ』を落としきれない。また、遅くても『時間と水が無駄になる』。基本的には、写真(8)のセダンタイプも、写真(9)のバンタイプも、水を掛けている部位の砂や泥が落ちているか…、いないか…を、自身の眼で確認しつつ移動速度(手を動かす速さ)を加減する。例えば、ボンネット全体に水を掛ける場合、汚れ具合を見て約8~15秒位の時間を使ってスプレーガンを移動させながら砂や泥を吹き飛ばす。

車体の上面のパネルに水を掛ける場合。例えば、写真(10)のセダンタイプと、写真(11)のバンタイプのボンネットに水を掛けるとき、車体の左側(右側からでもよい)に立って、ボンネットの左端の手前から水を掛ける。

そして、水を掛けながら徐々に手を伸ばして、そのボンネット上のホコリ・砂・泥・その他の汚れを、向こう側(右斜め前方へ)までしっかりと流し落とす。そのとき、スプレーガンのホースがボディーに当たらない(擦れない)ように、もう一方の手でホースを持って水を掛ける。

前記、セダンタイプのボンネットと同じ車体上面の、写真(12)のフロントガラス、さらに写真(13)のルーフ、また写真は無いが、同じ上面のリアガラスとトランクも同様に、手前から徐々に手を伸ばしながら向こう側までしっかりと水を掛ける。

また、写真(14)のバンタイプのフロントガラスと、写真(15)のルーフも手前から徐々に手を伸ばしながら向こう側までしっかりと水を掛ける。また、バンタイプのルーフは脚立などに上がって水を掛けるので危険が伴う。充分注意して水を掛けること。水道ホースも同じ。

 『セダン・バン』の両タイプとも、『水を掛けるときは、スプレーガンを各上面パネルの中央部で止めるな』。例えば、写真のように車体の左側からボンネットの中央部までしか水を掛けなかった場合、ボンネットに付着していた砂や泥の汚れが、そのボンネット上の右側に移動するだけで、ボンネット上から落としきれない。その結果、多くの砂や泥がボンネットの上に残ったままになる。

 

『バンタイプは、車体の正面からボンネットに水を掛けるな!』バンタイプは、車体の形状や車高の高さから、ついつい車体の正面からボンネットに水を掛けがちになるが、正面から水を掛けるとボンネット上の砂・泥・汚れが、全てフロントガラスや、その下のカウルトップに溜まってしまう。

 

 

 『セダン・バン』の両タイプとも、フロントガラスのワイパーは寝かせたままで水を掛ける。ワイパー周辺に溜まった砂や泥は、スプレーガンを近づけて水を掛けてやれば充分除去できる。

 

 

 

『セダン・バン』の両タイプとも、フロントガラスのワイパーを立てた状態で、そのワイパー自体に水を掛けたとき、水がとんでもない方向に飛んだり、ワイパー自体が勢いよくガラスへ倒れ込んだりするので、ワイパー周辺に水を掛けるときは絶対ワイパーを立ててはいけない。

 

 

 『バンタイプ』のリアワイパーは寝かせたままで水を掛ける。ワイパー周辺に溜まった砂や泥は、スプレーガンを近づけて水を掛けてやれば充分除去できる。

 

 

 

『バンタイプ』のリアワイパーは、誰が何を言っても絶対立てるな!フロントワイパー同様、水の飛散とワイパーの倒れ込み防止は言うまでもないが、立てたときのリアワイパーが凶器になることを少し話ししておこう。車の形は、日常使用時のワイパーを寝かせた状態で、貴方自身の身体に記憶されている。要は、リアワイパーが寝た状態の車の形を、貴方自身の身体が無意識の内に覚えている訳だ。日常使用時の導線が自然に完成していると言うこと。

その、日頃寝ているリアワイパーを立てることで、車体後部に貴方の身体に覚えがない突起物を作ってしまう。そして、洗車時にリアワイパーを立てた状態の車体後部を歩いたとき、日常使用時と違った覚えのない導線になる。

しかし、無意識の内に覚えた日常使用時の導線は、条件反射で身体が自然に動いてしまい、いくら注意しても、覚えのない導線には簡単に切り替えられない。

そして、洗車時だけ立てられたその覚えのない突起物(立てたワイパー)の先端が顔の位置にくる。ここまで云えば解るだろう…、顔にケガします。眼を突く恐れがあります。ワイパーも曲がります。過去にドキッとした人もいるだろう…、皆さん、ケガしてからでは遅いですよ。特に女性の方は要注意。

『セダン・バン』の両タイプとも、フロントバンパーとグリル周辺は、砂や泥などが溜まる細かなすき間がたくさん在る。水を掛けるときは正面からだけではなく、写真(22)~(25)のように『左右斜め方向』から水を掛けて、すき間に溜まった砂や泥を吹き飛ばす。また、虫の死骸や、その他固着物などがあれば、洗車で擦るまえにスプレーガンを5センチ位まで近づけて除去する。但し、再塗装や塗装のヒビ割れ、飛び石の傷、塗装のハゲた擦り傷などがある部位は避ける。

また、写真(26)~(27)の、セダンタイプのリアバンパーとテールランプ周辺にも、砂や泥が溜まる細かなすき間があるので、『左右斜め方向』から水を掛ける。また、写真(28)~(29)のバンタイプのリアパネル(リアガラス含む)は、砂や泥が多く付着するので、『左右斜め方向』からスプレーガンを近づけて水を掛ける。

写真(30)~(32)のセダンタイプの車体の側面(左右の全側面)は、ボディーとスプレーガンの間隔を30センチ以内に保って、斜め上から進行方向へ汚れを飛ばすように水を掛ける。特に、砂や泥が多く付着する写真(32)の側面下部(ヒザから下の部位…、サイドモールから下の部位…)は、スプレーガンをボディーから10センチ位の距離まで近づけて水を掛ける。その時、自身の眼でも砂や泥が取れているか…どうか、確認しつつ水を掛ける。

写真(33)~(35)のバンタイプの車体の側面(左右の全側面)も、上記セダンタイプと同じ要領で水を掛ける。但し、バンタイプの側面は、砂や泥を太ももあたりの高さまで跳ね上げているので、そのつど確認して水を掛ける。

『セダン・バン』の両タイプとも、タイヤ周辺に水を掛ける場合は、まず写真(36)のタイヤハウス→写真(37)のタイヤ→写真(38)のホイールの順で水を掛ける。そして、タイヤハウスの奥にスプレーするときは、スプレーガンをタイヤに添わせて移動させる。そうすることで、スプレーガンがボディーに当たらない。また、ホイールは手で洗う前に、目で見えない箇所の汚れも大まかにでも落しておきたいので、上下左右の方向から水を掛ける。

また、水道ホースでは水圧が低いので汚れが綺麗に落せない。ときどきコイン洗車場へ行ってタイヤハウスだけでも洗うようにすればよい。間違っても、タイヤハウスに手を突っ込んで洗うことは考えない。ケガのもと。それも手首にケガする恐れがある。

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