其の三 シャンプー液の話し

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洗車を始める前に、まずバケツにシャンプー液を作る。そして、『ボディーに傷を付けない…』を考えたとき、カーケア全体の中で洗車用のシャンプー液の作り方が『一番重要』なポイントになる。そこで、『傷を付けないシャンプー液』と『傷を付けるシャンプー液』の違いと、さらに『傷を付けないシャンプー液』の作り方を解説しておこう。

シャンプー液を作るときは、絶対に泡立てるな!

ここでも、どうして…?、なんで…?、と首をかしげる人、そんなバカな…と、多くの人がそう思っただろう。なぜなら、その多くの人達がいままで『車に良いと信じて』泡立ててシャンプー液を作っていたに違いない。また、いままでのシャンプー液の作り方とは全く反対のことを言われて驚いただろう。

そこで、バケツにシャンプー液を作るとき、『泡立てない』方がいいのか、『泡立てる』方がいいのか、どっちのシャンプー液が『傷を付けない』か、『傷を付ける』かを検証する実験をします。

この実験は、『泡の量が違う』『水量水位が違う』二種類のシャンプー液を作る工程と、なぜ『シャンプー液が濁るのか?』、また『濁り方の違い』など、バケツの中で起こっている各々のシャンプー液の状況や違いを検証するため、2個の透明なガラスコップの中で再現する。

また、バケツとガラスコップでは材質や容量は違うが、バケツの形状に類似したガラスコップを使っているので、泡が出来る比率や濁り方、さらに濁る比率などはバケツに作るシャンプー液と同じである。また、シャンプー液が『濁る原因』や、『濁り方の違い』については、実際のバケツと洗車スポンジを使って検証する。

また、『シャンプー液を泡立てると、そのシャンプー液が活性化して汚れが落ちやすい』や、『泡がクッションになって傷が付きにくい』、さらに『泡が汚れを浮き上がらせる』などと言われているが、それらが本当かどうかも検証する。

また、このガラスコップを使った実験は、ご家庭の台所でも簡単に出来るので、皆さんも一度やってみるとよい。実験に用意する物は、同じ大きさの透明なガラスコップ2個、食器用洗剤小量、醤油小量、それと小さなスプーン一本。

シャンプー液の作り方の実験および検証

【車に傷を付けないシャンプー液】

先に、バケツA・コップAに『あふれる』ぐらいまで水を入れる。

水を入れたバケツA・コップAに適量の食器用洗剤を入れて軽くかき混ぜる。

泡は無いが、バケツから『あふれる』ぐらい『水量が多い、水位の高い』シャンプー液になる。

コップAに小さじ一杯の醤油を入れて軽くかき混ぜる。

【車に傷を付けるシャンプー液】

先に、バケツB・コップBに適量の食器用洗剤を入れる。

食器用洗剤の入ったバケツB・コップBに水を勢いよく入れてよく泡立てる。コップBに水を入れるときは、写真のように『指で蛇口を半分以上ふさぐ』と勢いよく水が入る。

泡をたくさん作った、『水量が少ない、水位の低い』シャンプー液になる。
【注意】バケツBに作ったシャンプー液も、コップBと同じ比率の、泡の量:水量:水位になっている。

コップBに小さじ一杯の醤油を入れて軽くかき混ぜる。

『濁る原因』ここでは、バケツA、バケツBの中で起っていることを、A、Bのコップで検証する。なお、A、B各々のコップに同量の醤油を入れる理由は、バケツAとバケツB各々に作ったシャンプー液に、スポンジに付着している汚れが混ざる様子を示すもの。

『左写真のバケツA』洗車の途中で、汚れた洗車スポンジをシャンプー液の中で2~3回モミ洗いする。そして、綺麗になったその洗車スポンジにシャンプー液を補充しいてる所だ。このとき、モミ洗いをしたことで洗車スポンジに付着している砂や泥、その他の汚れが綺麗に除去できる。しかし、砂や泥、その他の汚れがシャンプー液に混ざることで、バケツAのシャンプー液もコップAと同様に濁ってくる。

【注意】通常、シャンプー液の中で汚れた洗車スポンジをモミ洗いすると、その洗車スポンジから泡が発生するが、シャンプー液の中で洗車スポンジを洗う様子がよく解るようにするため、泡を除いた写真にしています。

『バケツBの写真』洗車の途中で、汚れたままの洗車スポンジにシャンプー液を補充している所だ。このとき、洗車スポンジに付着している砂や泥、その他の汚れがシャンプー液に混ざって、バケツBのシャンプー液もコップBと同様に濁ってくる。

『濁り方の違い』コップAとコップBのシャンプー液の濁り具合を見比べる。濁りの度合いが全然違うのが一目瞭然だ。とくに、コップBは『泡も無くなっている』。また双方のコップの『水量が減り、水位も低くなっている』。当然、バケツAとバケツBのシャンプー液も同じ状態になる。

『バケツAの写真』洗車の途中で、洗車スポンジが汚れたら何度でもシャンプー液で綺麗いに洗い、それからシャンプー液を補充する。また、汚れた洗車スポンジを洗う回数が多くてもシャンプー液の水量が多いので、シャンプー液自体はコップAのように『少し濁る』程度だ。また、洗車が進むにつれ、洗車スポンジにシャンプー液を補充する回数が多くなる。しかし、最初に水位の高いシャンプー液を作っているので、洗車終了間際で洗車スポンジを洗ったり、シャンプー液を補充したとしても、その洗車スポンジがバケツAの底に着かない水位が確保されている。よって、洗車スポンジがバケツAの底に溜まった砂や泥を拾う心配が全く無い。

『バケツBの写真』洗車開始後、洗車スポンジにシャンプー液を数回補充しただけで泡がすぐに無くなる。また、洗車が進むにつれ洗車スポンジにシャンプー液を補充する回数も多くなる。その結果、もともと少なかった水量がさらに少なくなる。その少ない水量と洗車スポンジの汚れが混ざることで、コップBのように『濃く濁った』シャンプー液になる。

さらに、洗車スポンジにシャンプー液を補充しようとすると、シャンプー液の水位が低くなっているので、その洗車スポンジがバケツBの底に着くようになる。よって、洗車スポンジにシャンプー液を補充するとき、バケツBの底に溜まった砂や泥も一緒にその洗車スポンジで拾ってしまう。

そして、その砂や泥を拾った洗車スポンジで、同じく砂や泥が付着している車を洗うことになる。これは、車にしてみればダブルパンチを食らったようなもので、早期にその車全体に多くの傷を付けてしまう。

結論

水量の多い、水位の高い、少し濁っても洗車スポンジが綺麗に洗えるバケツAのシャンプー液が、『車に傷を付けない』シャンプー液になる。

そして、よく泡立てて泡を重視した水量の少ない、水位の低い、濃く濁って洗車スポンジが綺麗に洗えないバケツBのシャンプー液が、『車に傷を付ける』シャンプー液になる。

泡のお話し

『シャンプー液の実験および検証』で泡立てた『シャンプー液』が、車に傷を付ける凶器になることは理解頂けただろう。そこで、最後に『泡』そのものの話しをしておこう。

『泡について、よく言われていること』
・泡立てると、シャンプー液が活性化して汚れが落ちやすくなる。
・泡がクッションになって、傷が付きにくい。
・泡が汚れを浮き上がらせる。

上記のことをよく耳にする。本当かな…?。泡で洗うとどうなるの…?。
そこで、『泡』も実験しょう! 検証しょう!

『泡立てると汚れが落ちやすくなる』…てか?

左写真の泡を作らない『シャンプー液』と、右写真の『泡』の汚れ落とし効果を、同じ車を使って比較してみたが、正直…明確な違いが解らない。
『泡立てると活性化する…』と言われているが、液性が変わる訳でもないし…、何のこっちゃ、よく解りません。

『泡がクッションになる』…てか?

ドアガラスで実験だ!上写真で検証しょう。
泡を山盛り付けたスポンジでガラスを
洗ってみた…。ガラスとスポンジの間に泡が
無いぞ!…。と言うことは、泡がクッションにならないと言うことだね。

 

 

『泡が汚れを浮き上がらせる』…てか?

汚れの上に泡を乗せてみた。う~ん、なかなか汚れが浮いてこない。このぶんだと、3年待っても無理やっちゅう~ねん。

 

 

 

『泡』…、ご覧いただいた通りです。いかに無意味なことをしているか…です。

それと、皆さんが『泡』で勘違いをしてしまう大きな要因がもう一つある。
それは、テレビCMだ、『顔を洗うときは、よく泡立てて…』や、『お風呂、トイレ掃除は泡の洗剤で…』など、『泡で洗う…』映像や言葉が日常的に目や耳から入り込んで記憶されているからだ。

しかし、『顔』、『風呂』、『トイレ』、『車』、各々素材や成分の違う汚れを洗う訳だから、その素材や汚れに適した洗い方を冷静に考えて判断して頂きたい。早い話し『車を大事にしたい』と思う気持ちが、根拠の無い『泡』に踊らされているだけ。そんな『アワ踊り』は車のために一刻も早く終演にすることです。

また、サン・ダブル・ディ洗車技術研究所は、『顔』、『風呂』、『トイレ』などの正しい洗い方は解りません。しかし、車を洗う…に関しては、『泡を作る』や、『泡で洗う』は、『百害有って一利無し』と、はっきりと言い切ります。

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